毎週の合気の稽古に参加した後、自分用に覚え書きを残しています。
今回は、最近のメモの中から、「呼吸」に関係の深そうなものを抜粋して掲載します。
【呼吸】
下肢内側を通って呼吸が吸い上がり、肋骨が締まり頚が伸びる姿勢で、触れる前から上肢を浮かせ、吸い込める前提を作っておく
相手の負荷を足元まで丁寧に吸い込み、そこから経路を逆に伝えて吸い上げ、相手の頚まで通していく
骨盤を恥骨が寄るバランスで締めて内圧を高め、大腿中央部を張って、会陰から吸い上げる
下肢の陰経に張りが生まれ、肋骨の内側を上り、腕に伝わり、手部が浮くところまで吸い上がるよう、呼吸の到着を待つ
上肢帯を浮かせた状態で待ち、相手の手の内でも浮かせたまま弛めることで、緊張や重みといった拠り所を無くす
前腕を掴まれた状態から、肩や肘を弛めて相手の手の内に馴染ませ、指先まで呼吸が通るバランスで手を開く
手の形を作るのではなく、吸い込みに伴う脱力と、指先までの吸気を、相手との接点に合わせて行うことで形が生まれる
腕の上げ下げではなく、中の浮沈子の動きで、自分の手の位置を操作し、相手を誘導する
骨盤の立て替えと中央での呼吸の上下によって、四肢のバランスを変えながら、常に中心を保ったまま動く
吸って弛めて吐く流れと全身を一致させて自分を一体として、軸を細くし、足を運び、重心を移し、指先まで力を伝える
相手が息を吐けるように脱力して、一緒に息を吸える深さまで吸い込みを掛ける
相手の重みを吸い込んだ流れが途切れることなく、循環するように吸い上げて離陸する
お互いの吸息の頂点から、先に自分は弛めて息を吐ける状態にして、相手が落ちる位置にずらす
自分が息を吐ける位置に腕を上げて吸い込み、指先まで息が通るように吸い上げ、常に呼吸が詰まらないようにバランスを変えられると技になる
短刀を大腿の上に立てたところから吸って浮かせると、そちらに引かれて緊張が抜け、弛めると境界が無くなるように付き、吐くと沈んで入ってくる【付ける・入れる・抜く】
軸の伸びと共に、後頚部と前腕の間に張りを創って、身体の絞りと前後の張力の高まりによって抜刀する
左手の小指側が吸息で伸びると剣先が上がり、弛めると剣先が下がり、呼吸によって刀の上げ下げをコントロールできる
吸って刀を浮かせ、さらに吸って上に上げ、弛めたときのバランスの変化によって、剣が下りて足が踏み出される
刃の反りに合わせて呼吸を通し、切っ先まで吸い上がっていく力を同調させて、相手を浮かす
上肢尺側を通して木刀の重みを下から浮かせられると、上肢を吊ったまま、中心の動きを伝達できる
柄を握っていても、刀を通して呼吸が伝わっていくと、腕を持たれたときと同様に技が掛かる。【剣術と合気の繋がり】
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ブログのカテゴリーに、「合気」を追加しました。
私が合気の稽古を通して学んだことを書いていきたいと思います。
関心をお持ちの方は、ぜひご覧ください。
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私は、およそ10年ほど前から、合気観照塾という道場で合気を学んでいます。
合気の稽古を通して自分を見つめ直し、呼吸・体内操作・意念という三本柱で身体を創っています。
【呼吸】
私達の身体は、呼吸と共に緊張と弛緩を繰り返しています。
それは、肺が伸縮するという解剖生理学の説明ではなく、心身に行き渡るもっと大きな働きを指します。
力を入れるときに掛け声を発したり、驚いたときに息を吸ったり、ホッとしたときに息を吐いたりします。
呼吸は動作や感情と深く関わっており、呼吸をベースに身体を構築していくことで、自然に備わった働きを存分に活かすことが出来ます。
そして、呼吸によって自らの心身をコントロールできる状態にあると、相手の呼吸を誘導することも可能になり、それが合気を使った技となります。
【体内操作】
私達の身体には、意識できていない場所、動かせていない場所がたくさんあります。
呼吸に関係の深い筋は身体の深層にあり、深層にある筋を自在に動かせるようになって初めて、中心からの力が生じます。
浅層の筋は伸び縮みすることで動作における張力となり、自分の身体の状態や外界の状況を伝えてくれるセンサーとしても働きます。
縮めて固まった場所があると、感覚を鈍らせ、動きを妨げる要因になります。
筋にはそれぞれに適した役割があり、全体が協調し、分担がきちんと行われることで、大きな力を発揮し、細やかな動きを実現できます。
【意念】
呼吸も体内操作も、自分の認識できている範囲でしか、行なうことは出来ません。
逆に、意識が及んでいる範囲であれば、意識するだけで呼吸や体内操作によって起こる働きと同様の力を導くことも出来ます。
意念はイメージの使い方次第で、現実の世界に縛られることなく無限に広がります。
自分の頭骸骨に内側から色を塗ったり、月に届くほどに軸を伸ばしたり、想像できることなら何でも有りで、それは現実の身体に影響を与えます。
また、意念は、自分の身体の内に及ぼす働きだけでなく、外向きに力を発する場合にも重要になり、意念の精度によって相手に働き掛ける力は大きく変わります。
それらは、別々に働くものではなく密接に結び付いており、果たそうとする目的によって必要とされる割合が変わります。
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花見イベント、今年も無事に終了しました。
去年は蕾、今年は葉桜と、桜満開のタイミングはなかなか難しいですね。。。
でも、食事や施術を堪能してもらい、ゆっくりお喋りして、心と身体がスッキリ💕
4年目もよろしくお願いします。
寒い中来てくださった皆様、本当にありがとうございました。
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日に日に気候が暖かくなり、桜の季節が近付いてきました。
PONOでは、今年もお花見イベントを開催します!
詳しくは、イベント詳細をご確認ください。
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お花見イベント2018
☆日時:4月8日(日)
Ⅰ部 11:00~13:00
Ⅱ部 13:30~15:30
※予約された時間帯でしたら、いつでも好きな時に来ていただけます。
自由に出たり入ったりもできますよ~。
☆定員:各6名様まで
☆施術体験(約15分)
ご希望の方は、PONOの施術を体験していただくことができます。
頭部から全身を繋げる施術で、頭や目の疲れを癒し、全体のバランスを整えます。
大今と野戸、どちらの担当を希望されるかお伝えください。
☆軽食のメニュー
薬膳カレー
ピクルス
ドライフルーツ
ミックスナッツ
ルイボスティー
☆参加費:500円(施術体験や軽食の代金を含みます)
★参加を希望される方は、電話またはメールで、希望の時間帯と参加される人数をお伝えください。
ご連絡お待ちしております!
電話番号:06-6319-8539
メールアドレス:mail@p-o-no.com
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お待たせしました。
しばらく産休でお休みしておりましたセラピスト野戸は、今月10日より復帰します!
ご予約、お待ちしております。
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昨日は、全五回の聞香の会の最後の回でした。
一炷目から香りの特徴が分かりやすく、緊張が弛んで姿勢が変わっていく様子を感じられました。
それぞれの個性豊かな香りを楽しみながら、身体に起きる変化も違っていることを感じられました。
必ずしも香りがハッキリしている方が反応が大きい訳でもなく、かすかな香りから身体が弛んでいくことを感じました。
また、聞き耳を立てるように感覚が高まり、その次の香木の香りを鮮明に感じられました。
聞香を通して、「自分の身体に聞く」ということを体感できたことは、とても大きな体験でした。
他にも、聞香に至るまでの準備に始まり、所作や心持ちなど、施術にも通じる多くのことを学ばせて頂きました。
Y先生、貴重な香木を提供してくださり、このような機会を与えて頂いたことに、心より感謝しております。
参加された皆様、同じ場で体験を共有できて楽しかったです。
本当にありがとうございました。
O
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合気道を通して学んだ体の使い方は、医療の世界においても大いに活かされることを実感しています。
例えば、現代医学の運動学では、筋を縮める働きによって、動作が起こるという原則があります。
そうした考え方を前提として、体の状態が判断され、マッサージや筋力トレーニングやストレッチといった治療が行われています。
けれども、患者さんが動作をする上での発想が変わらなければ、また同じ場所に負担を掛けたり、別の部位の痛みを引き起こすことになりかねません。
同じ動きの中で善し悪しを判断するのではなく、これしかないと思い込んでいる動作の発想を変えて可能性を広げていくほうが、患者さんの今後の生活にとって遥かに有用ではないかと思います。
合気の技では、体の力を抜くことによって動作が始まり、筋が伸びていくことで動きが続いていきます。
それは、力を入れて動作を行なう身体観とは全く別の発想で、そうした使い方もあり得るという観点は、身体を広い視野で診ていく上で重要ではないかと思います。
周りをよく見渡せば、古今東西で人体に関する深い洞察が行われ、様々な形で道標が遺されています。
そのような素晴らしい遺産が、教育や制度によって科学という枠に押し込められることで、覆い隠されてしまっているように感じます。
そうした枠に囚われず、合気を通して学ばせて頂いていることを、お客様の健康のために役立てていきたいと思います。
O
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合気の技では、相手を別物ではなく、自分の一部として捉えます。
相手の都合を受け入れるように力を抜くことで、一体として息を吐き、両者が脱力した状態に近付けます。
自分の中心を保ちながら、全体のバランスを変えることで、結果として相手が伸び上がっていくと合気上げになります。
お互いが一致した状態になると、相手の滞っている場所を感じられます。
それは、合気の技では相手のバランスを崩す弱点となり、施術では相手を弛める手掛かりとなります。
相手は人に限ったものではなく、道具を用いた場合でも同様に伝わることを学びます。
剣術では刀を使って身を守り、鍼術では鍼を持って治療します。
道具も自分の一部として扱うことで、その特徴を活かして力を発揮することが出来ます。
心や体の緊張は、相手との間に壁を作り、境界を生み出す要因となります。
自分という最小単位で心身のバランスを取れなければ、相手を含めたより広い繋がりには対応できないことを実感しています。
合気の学びが、武術に留まらず、思想や哲学にも通じる深みを内包しているように感じるのは、生命の持つ根源的な働きに根差したものだからではないかと考えます。
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