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PONOブログ

‘健康’

掃除

   2022年03月29日

 

健康と一口に言っても、何を目指すかによって必要なことは変わってきます。
それは、家の掃除と似ています。
人によって、生活の中でどれくらい整理整頓に手間を掛けているかは違います。
それは、どうした環境を望んでいるかが反映されています。
単に生活を送るというだけなら、ずっと片付けなくても、出来ない訳ではありません。
ただ、気持ち良く快適に過ごそうと望むなら、こまめに部屋を片付けたり、手入れをする必要があります。
より健やかに過ごすために、身体のバランスがどうなっているか日々チェックしていきたいものです。


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アナログとデジタル

   2021年12月07日

 

私は学生の頃、ラジオをよく聴いていました。
実家は山奥で電波の届きにくい場所なので、アンテナの向きやダイヤルを微調整しながら、クリアに聞こえる位置に合わせていました。
アンテナを持ちながら少しでもノイズが少ない位置を探し、気に入った曲をカセットテープに録音したりしていました。
いま考えれば、音楽を聴くのにも手間を掛けていましたが、それはそれで楽しかったことを覚えています。

最近はオーディオ機器もデジタル化が進み、そうしたアナログ式の調整をする機会は少なくなりました。
ラジオのチューニングも音量の段階も数値化され、デジタルで制御されるものが主流です。
それが必ずしも優れているかと言えば、そうとも限りません。
聴きたい番組の周波数を選ぶとクリアに聞こえますが、電波が届きにくい場所では全く入りません。
音量がしっくり来なくても、ちょうど良い段階が無ければ、大きめか小さめのどちらかで妥協するしかありません。

その時代の文化と身体観というのは、関連し合っています。
現代は自分の感覚に対する信頼性が希薄になり、発想もデジタル化が進んでいる気がします。
けれど、本来の自然は、デジタルに馴染まないように思います。
身体のバランスや重心といった感覚は、0か1かで割り切れず、その間に段階分けできないグラデーションがあります。
そうした繊細さや連続性が、身体の使い方を見直す上で重要になります。
周りにはデジタル化されたものが増えていますが、アナログの感覚を大切にしていきたいものです。

 


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隙間の役割

   2021年11月10日

 

施術をしていると、「こんなにソフトなのに、楽になって不思議」と言って頂くことがあります。
実感の強さと、効果の大きさが一致しないことは、よくあります。
ストレッチをしていて伸ばされている実感が強いとき、筋肉の縮む力が働いていて、かえって緊張させていたりします。
腕力で思い切り押しているとき、自分の肘や肩に反動がぶつかっているだけで、実際は力が伝わっていないこともあります。

身体は、見たり触れたりできる実体だけでなく、それらの隙間に大きな役割があります。
呼吸は、身体の空間を満たし、隙間を行き来します。
血液は、血管の内部の空洞を流れています。
口から入れた食べ物は、消化管の中を通って排泄されます。
筋肉や関節は、隙間があるからこそ自由に動くことが出来ます。
隙間を流れる働きによって、身体の機能は維持されています。

壺にも向き合った顔にも見える騙し絵のように、一方を注視すると、もう一方は見えなくなります。
実体の緊張に意識が向いている時、隙間の滞りには気付けなくなります。
緊張した状態は、きつく結ばれた紐の結び目に似ています。
隙間が閉じているから解けなくなっているだけで、紐そのものに問題がある訳ではありません。
結び目の隙間が広がると、ゆとりが生まれて解けていきます。

隙間を通る働きを高め、実体の緊張を弛めていくことで、身体のバランスが整っていきます。
そのためには、普段の呼吸や動作、食生活を見直すことが不可欠になります。
身体が繋がっている状態は、とても心地良いものです。
そうした日々を過ごせるように、お手伝いをさせて頂きます。


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読書

   2021年10月18日

 

私は小さい頃から、よく絵本を読んでもらったり、本を買ってもらったりしていました。
自分で積極的に本を読むようになったのは、小学生の頃に、子供向けのアガサ・クリスティの推理小説を紹介してもらったことがキッカケでした。
読んだ後の驚きやスッキリ感が忘れられず、小学校の図書室にあった推理小説を片っ端から借りました。
それから、だんだん読む本の幅が広がり、SFや時代物なども読むようになりました。
治療の仕事をするようになってからは、健康に関する本を読む機会が増えました。
以前は身体そのものに目が行っていたのが、心理療法や宗教関係といった本にも関心が広がりました。

読書のジャンルの変化は、自分の興味の方向と一致するのだと思います。
今でも推理小説の広告が目に留まると興味を惹かれますが、フィクションの作品は滅多に読まなくなりました。
本やインターネットを見ると、現実に起こっている出来事も、書いている人によって様々な解釈があることが分かります。
「事実は小説より奇なり」という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。
見方次第では、現実の方がどんなミステリー小説より謎が深く、どんなSFより発想がぶっ飛んでいたりします。
そうした真実を知りたいと言う気持ちは、面白い本を読んでいるときのワクワクする感覚と根っこは同じだと思います。

それは、外の世界だけでなく、自分の内の世界に対しても同様です。
こんなに身近にあるのに知らないことばかりで、人によって身体に対して抱いている感覚は違います。
けれど、自然の働きによって生きているという点で、原理は共通しています。
家族、会社、国、世界といったように集合体の大きさが変わっても、影響力を持った個人が周りを動かすという構図は変わらないように思います。
そういう意味では、自分を観察することは自然や人の心を知ることに繋がり、外界を見る目と表裏一体だと考えています。

自分の経験を思い返しても、心から興味を持てるものに出会う機会に恵まれると、人は変わるものだなぁと思います。
少しでも身体に興味を持ってもらえるキッカケになれるよう、治療に携わっていきたいと思っています。


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呼吸の運転

   2021年07月18日

 

長時間の車の運転で、腰や脚を痛められる方はよくおられます。
腰が落ちた姿勢で座っていると、重みが掛かっている場所で支える必要が生じて固まっていきます。
筋肉による足首の運動でアクセルを調節しようとすると、上げる時も下ろす時も筋力が必要になり、脚が休む暇もありません。

車の運転も、呼吸を活かすことが出来ると、楽にコントロールできます。
息を吸うときの連動で、股関節や足首が深まって足先が上がります。
吐きながら力を抜くと、足部が下がり、ペダルを踏むことが出来ます。
呼吸で股関節を締めたり弛めたりすることで、右脚のブレーキとアクセルの移動も出来ます。
呼吸による腹部の圧力のコントロールだけで、多様な動きが生まれます。

呼吸で動くためには、足部のシーソーの支点とペダルの沈み込むバランスが一致している必要があります。
呼吸で足先が上がったときにペダルが弛み、下りたときに適度に踏めるベストポジションに足を置きます。
腹部に息が入る角度に骨盤を傾け、背中を丸めずに背もたれに凭れます。
姿勢によって、どれだけ呼吸が反映されるかが決まってきます。
気が散っていたり、車間を詰めていたりすると、呼吸のペースで運転することは難しくなります。
俯瞰するような心待ちで、周りの状況に応じて動けるようにしておく必要があります。

車の運転に限らず、力を入れることで、動作を起こそうとすることはよくあります。
呼吸との関連が薄れるほど、外表の筋が働き、末端の負担が増えます。
力を抜いて呼吸で動けるようになると、楽に動作が出来るようになります。
それは、人や物との触れ合い方を一から見直し、自分の主体を中心に戻していくことでもあります。

 


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欲求

   2021年03月07日

 

人には色々な欲求があります。

それには、身体から生み出される欲求と、頭で考えて起きる欲求があります。
例えば、空腹感を感じることでお腹がすいたことを自覚する時もあれば、食事の時間が来たから空腹感を自覚する時もあります。

意識を向けた先に、身体は反応します。
トイレに行きたくなくても、出掛ける前に済ませておこうと思うことで、尿意が高まったりします。
尿意が高まったからトイレに行くのとは、欲求の出どころが違います。

現代の生活では、身体の欲求にそのまま従うのは難しい場面がたくさんあります。
眠たくて仕方ないのに、それを抑えて用事をしなければならないこともあります。
けれども、あまり本来の欲求とのズレが増えていくと、不調を引き起こす原因になります。

同じようなことは、日々の行動にも当てはまります。
自分が本当にやりたいと望んでいることと、頭で考えてやっていることがあります。
やるべきことを出来たときは、例えそれが大変なことであっても、充実感があります。
頭で考えて楽な方に走ると、一時的に安らぐように感じても、満たされる感覚は生まれにくくなります。

自分の内から起こる欲求になるべく沿っていくことが、心身共に健康でいるために大切だなぁと思っています。


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全力で遊ぶ

   2021年02月19日

 
子供をみていると、全力で遊んで、疲れるとパタリと寝て、目覚めるとまた元気に遊んでいます。
一緒に遊んでいると、小さな体のどこにそれほどエネルギーが蓄えられているのか感心します。
それを思うと、大人になるとそこまで使い切ること無く温存していることも多いように感じます。

70代の女性で、夕方になると微熱が出て、足がむくみ、夜は寝付きにくく、夜中に何度も目が醒めると言われていました。
心臓の持病をお持ちのため、なるべく運動を控えておられましたが、必要な用事があって、たくさん歩いた日があったそうです。
その日は、そうした症状が全く出なかったことに驚いたと話してくださいました。
それから、心臓の調子を見ながら、散歩するようにされているようです。

私達は疲れたときに休みたいと欲求が生まれるのと同じように、動きたいという欲求もあります。
その日に出来ることを思い切り取り組んで、気持ち良く明日を迎えたいものですね。
 
O
 

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腰痛の原因は…

   2020年12月15日

 

「腰痛の8割が原因不明」というのは、よく言われる話です。

厚生労働省のホームページで公開されている腰痛の資料から引用すると、

1 腰痛の定義
「腰痛」とは疾患(病気)の名前ではなく、腰部を主とした痛みやはりなどの不快感といった症状の総称です。一般に座骨神経痛(ざこつしんけいつう)を代表とする下肢(脚)の症状を伴う場合も含みます。腰痛は誰もが経験しうる痛みで
す。

2 特異的腰痛と非特異的腰痛
医師の診察および画像の検査(X 線や MRI など)で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛、厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛といいます。ぎっくり腰は、椎間板(ついかんばん)を代表とする腰を構成する組織のケガであり、医療機関では腰椎捻挫(ようついねんざ)又は腰部挫傷(ようぶざしょう)と診断されます。しかしながら、厳密にどの組織のケガかは医師が診察しても X 線検査をしても断定できないため非特異的腰痛と呼ばれます。腰痛の約 85%はこの非特異的腰痛に分類されます。通常、腰痛症と言えば非特異的腰痛のことを指します(図 2-1-2)。

と書かれています。

腰痛に限らず、肩や膝の痛みも、レントゲン上では原因が特定できなかったり、異常が見つかっても原因ではない場合が大半を占めます。

整形外科では、画像診断だけでなく、徒手検査など様々なテスト法が行なわれます。

その結果によって、既存の病名に分類され、それに基づいて施術の方針が決まります。

痛みとの関連が考えられる関節や筋や神経にアプローチして、症状の改善を目指します。

けれども、生じている痛みは結果であり、それを作り出した原因を見直さなければ、また同じことを繰り返すことになります。


根本的な改善を目指すためには、身体全体のバランスを診ていく必要があります。

それは、病名で分類できるほど単純ではなく、人によって千差万別です。

日常で起こる痛みの多くは、日々の生活の中での姿勢や動作によって引き起こされます。

痛めた本当の原因は、本人にしか分からないものなのかも知れませんね。


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省エネで動く

   2020年12月08日

 

近年は平均寿命が延び、歳を取っても元気に動けることが重要な課題になっています。
加齢によって筋力が落ちても活動できるようにするためには、省エネで動けるように工夫していく必要があります。
椅子から立ちあがるのも、階段を上るのも、同じ動作をどれだけ楽に出来るかが大切になります。

現代は、身体を鍛えることに重きが置かれ、負担を掛けることで丈夫になると言う認識があります。
筋力が衰えないようにと、トレーニングをしたり、運動量を増やすことが勧められます。
確かに、現代の生活は運動不足になりやすいため、積極的に身体を動かすのは大切なことです。
けれども、運動の仕方によっては、健康になるばかりか、却って身体を悪くする場合もあります。

動作の質を左右するのは、個々の筋力では無く、全身の総合力です。
運動によって、どこかが疲れたり、痛くなったりするのは、身体の使い方に問題があるためです。
一人で全てを抱え込むより、それぞれの得意分野で協力する方が、よほど大きな仕事が出来ます。
どのような動作も、身体の全部が協力するように心掛けていくことが重要になります。

そのために、動作するときはいつも呼吸を意識するようにします。
深く呼吸をするとき、肋骨や骨盤の内側にある筋が働きます。
そういった普段使えていない筋も、動作を助けてくれます。
より呼吸の力を活かすためには、姿勢や動作を変えながら、呼吸がどこまで伝わっているかを観察する練習をします。
呼吸によって、胸やお腹だけで無く、背中や腰も、骨盤底も横隔膜も、脚も腕も頭も、足裏も手の平も動きます。
普段の動作においても、呼吸で全体が連動して動かせる状態を目標とします。

本来、身体を動かすことは気持ち良いものです。
鍛えるためではなく、動くこと自体に喜びを感じられるような身体を目指していきたいものです。


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立っているときの重心

   2020年12月03日

 

姿勢のチェックとして、背中を壁に付けて立つ方法がよく紹介されます。
踵や背中や頭と、壁との間に隙間がない状態が良いとされています。
実際に、その時の重心の位置を観察すると、踵に乗っていることが分かります。
壁に触れている時はまだしも、その姿勢のまま立つと、ふくらはぎの筋肉は縮み、後ろに倒れないように脚の前側が緊張します。
そこから歩こうとすれば、重心を前に持っていくために前足底で地面を蹴って進むしかありません。
立ったり歩いたりと言った日常の動作で緊張状態が続くと、それだけ身体の負担は増えます。

筋力に頼らずにバランスで歩くためには、歩く前の姿勢が大切になります。
股関節の重心のラインが踵の前に落ちる位置にあると、骨盤の傾きによって脚の前が伸びたり後ろが伸びたりします。
骨盤がニュートラルなポジションでは、どちらにも揺らぐことか出来る不安定なバランスがあります。
揺らぎの範囲から外れた姿勢で立っていると、筋が緊張して安定させようとします。
不安定なバランスだからこそ余分な力が抜け、どちらにでも動くことが出来ます。

その時、両足を揃えていると、左右の土踏まずを上面とする球体の空間を感じられます。
球体を風船の様にイメージし、その中心を意識すると、息を吸った時に膨らんだり、吐いたときに縮んだり感覚が得られます。
その球をなぞるように動くと、足底の感覚を損ねること無く、重心を移すことが出来ます。
歩くときは、前方への重心の偏りが高まって次の一歩が踏み出されます。
肚の傾きで、歩くスピードや距離感がコントロールされます。
一滴の水から波紋が広がるように、中心で起きた僅かなバランスの変化も、身体の端々に動きを生み出します。
行き先を邪魔せず自由に動けるように、身体を弛めておくことが大切になります。

重心の位置は、物事に向き合う心持ちにも影響を与えます。
腰が引けることも前のめりになることも無く、楽な姿勢で過ごしていきたいものです。


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