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PONOブログ

2020年12月

丸く収まる

   2020年12月30日

 

生きている間には、色んな失敗をしたり、災難に巻き込まれたりします。
そうしたことも含めて、結果的に良かったと思える方向に進むことが大切だと思っています。
良いことか悪いことかは、その時点での自分の捉え方次第で変わります。
本来、物事それ自体には良いも悪いもなく、丸く収まらないところに角が立ちます。
振れ幅が大きいほど、描かれる円は大きくなるかも知れません。

今年一年も色々な出来事がありましたが、お陰様で楽しく過ごすことが出来ました。
関わってくださっている皆様に、心より感謝しております。
来年も、どうぞよろしくお願いします。

 


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年末年始の休業日

   2020年12月16日

 

年末年始の休業日は、12月31日、1月1日・2日・3日になります。

寒い日が増えてきましたが、体調に気を付けてお過ごしください。


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腰痛の原因は…

   2020年12月15日

 

「腰痛の8割が原因不明」というのは、よく言われる話です。

厚生労働省のホームページで公開されている腰痛の資料から引用すると、

1 腰痛の定義
「腰痛」とは疾患(病気)の名前ではなく、腰部を主とした痛みやはりなどの不快感といった症状の総称です。一般に座骨神経痛(ざこつしんけいつう)を代表とする下肢(脚)の症状を伴う場合も含みます。腰痛は誰もが経験しうる痛みで
す。

2 特異的腰痛と非特異的腰痛
医師の診察および画像の検査(X 線や MRI など)で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛、厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛といいます。ぎっくり腰は、椎間板(ついかんばん)を代表とする腰を構成する組織のケガであり、医療機関では腰椎捻挫(ようついねんざ)又は腰部挫傷(ようぶざしょう)と診断されます。しかしながら、厳密にどの組織のケガかは医師が診察しても X 線検査をしても断定できないため非特異的腰痛と呼ばれます。腰痛の約 85%はこの非特異的腰痛に分類されます。通常、腰痛症と言えば非特異的腰痛のことを指します(図 2-1-2)。

と書かれています。

腰痛に限らず、肩や膝の痛みも、レントゲン上では原因が特定できなかったり、異常が見つかっても原因ではない場合が大半を占めます。

整形外科では、画像診断だけでなく、徒手検査など様々なテスト法が行なわれます。

その結果によって、既存の病名に分類され、それに基づいて施術の方針が決まります。

痛みとの関連が考えられる関節や筋や神経にアプローチして、症状の改善を目指します。

けれども、生じている痛みは結果であり、それを作り出した原因を見直さなければ、また同じことを繰り返すことになります。


根本的な改善を目指すためには、身体全体のバランスを診ていく必要があります。

それは、病名で分類できるほど単純ではなく、人によって千差万別です。

日常で起こる痛みの多くは、日々の生活の中での姿勢や動作によって引き起こされます。

痛めた本当の原因は、本人にしか分からないものなのかも知れませんね。


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省エネで動く

   2020年12月08日

 

近年は平均寿命が延び、歳を取っても元気に動けることが重要な課題になっています。
加齢によって筋力が落ちても活動できるようにするためには、省エネで動けるように工夫していく必要があります。
椅子から立ちあがるのも、階段を上るのも、同じ動作をどれだけ楽に出来るかが大切になります。

現代は、身体を鍛えることに重きが置かれ、負担を掛けることで丈夫になると言う認識があります。
筋力が衰えないようにと、トレーニングをしたり、運動量を増やすことが勧められます。
確かに、現代の生活は運動不足になりやすいため、積極的に身体を動かすのは大切なことです。
けれども、運動の仕方によっては、健康になるばかりか、却って身体を悪くする場合もあります。

動作の質を左右するのは、個々の筋力では無く、全身の総合力です。
運動によって、どこかが疲れたり、痛くなったりするのは、身体の使い方に問題があるためです。
一人で全てを抱え込むより、それぞれの得意分野で協力する方が、よほど大きな仕事が出来ます。
どのような動作も、身体の全部が協力するように心掛けていくことが重要になります。

そのために、動作するときはいつも呼吸を意識するようにします。
深く呼吸をするとき、肋骨や骨盤の内側にある筋が働きます。
そういった普段使えていない筋も、動作を助けてくれます。
より呼吸の力を活かすためには、姿勢や動作を変えながら、呼吸がどこまで伝わっているかを観察する練習をします。
呼吸によって、胸やお腹だけで無く、背中や腰も、骨盤底も横隔膜も、脚も腕も頭も、足裏も手の平も動きます。
普段の動作においても、呼吸で全体が連動して動かせる状態を目標とします。

本来、身体を動かすことは気持ち良いものです。
鍛えるためではなく、動くこと自体に喜びを感じられるような身体を目指していきたいものです。


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立っているときの重心

   2020年12月03日

 

姿勢のチェックとして、背中を壁に付けて立つ方法がよく紹介されます。
踵や背中や頭と、壁との間に隙間がない状態が良いとされています。
実際に、その時の重心の位置を観察すると、踵に乗っていることが分かります。
壁に触れている時はまだしも、その姿勢のまま立つと、ふくらはぎの筋肉は縮み、後ろに倒れないように脚の前側が緊張します。
そこから歩こうとすれば、重心を前に持っていくために前足底で地面を蹴って進むしかありません。
立ったり歩いたりと言った日常の動作で緊張状態が続くと、それだけ身体の負担は増えます。

筋力に頼らずにバランスで歩くためには、歩く前の姿勢が大切になります。
股関節の重心のラインが踵の前に落ちる位置にあると、骨盤の傾きによって脚の前が伸びたり後ろが伸びたりします。
骨盤がニュートラルなポジションでは、どちらにも揺らぐことか出来る不安定なバランスがあります。
揺らぎの範囲から外れた姿勢で立っていると、筋が緊張して安定させようとします。
不安定なバランスだからこそ余分な力が抜け、どちらにでも動くことが出来ます。

その時、両足を揃えていると、左右の土踏まずを上面とする球体の空間を感じられます。
球体を風船の様にイメージし、その中心を意識すると、息を吸った時に膨らんだり、吐いたときに縮んだり感覚が得られます。
その球をなぞるように動くと、足底の感覚を損ねること無く、重心を移すことが出来ます。
歩くときは、前方への重心の偏りが高まって次の一歩が踏み出されます。
肚の傾きで、歩くスピードや距離感がコントロールされます。
一滴の水から波紋が広がるように、中心で起きた僅かなバランスの変化も、身体の端々に動きを生み出します。
行き先を邪魔せず自由に動けるように、身体を弛めておくことが大切になります。

重心の位置は、物事に向き合う心持ちにも影響を与えます。
腰が引けることも前のめりになることも無く、楽な姿勢で過ごしていきたいものです。


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