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PONOブログ

2019年4月

『気功入門』

   2019年04月29日

 

『気功入門―からだの自然が目を覚ます』 天野 泰司・著より、引用させて頂きます。

 産後のお母さんに必要なのは、骨盤のケア。
産後骨盤は左右交互に閉じていき、一週間ぐらいで左右の骨盤がそろって閉じます。
その左右そろって閉じるときが起き上がりの時期なのですが、途中で骨盤に力が入ると、そこで骨盤の動きがストップしてしまいます
そうしたときには骨盤に違和感が残っているはずですから、気持ちの良い範囲で足を自由に動かしたり、骨盤に手をあてたりします。
そうすると、骨盤に動きが出てきて閉まってきます。
母乳を与えることも骨盤の収縮を促します
そして、きちんと骨盤が閉じると母体も整い、健康で美しくなります
自然とは本当によくできているものです。

 また産後二ヶ月ぐらいは、目の使い過ぎに注意し、骨盤に無理がかからないように生活しましょう。

(引用終了)

出産において、お腹の赤ちゃんにとって居心地の良い骨盤を作ってあげることは、とても大切です。
また、産まれてからの授乳や抱っこの姿勢は、お母さんの健康だけでなく、赤ちゃんにも反映されます。
お母さんの身体が安定していると、赤ちゃんも安心して身を任せることが出来ます。

産前産後の骨盤ケアのご相談も、お受けしております。



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『家庭の人体力学』

   2019年04月27日

 

『家庭の人体力学』 井本邦昭・著より、引用させて頂きます。

生理期間をうまく過ごせるかどうかは、骨盤の状態で決まります。
毎月ある生理は、女性にとって体をリフレッシュさせる一番のチャンス。 体にとって不要となった血を排泄するのですから、本来は気持ちがよいものです。
しかし、現代の女性は、ストレスや汗をかかない生活習慣などから体の様々な部位に負担をかけているため、骨盤の開閉がうまくいかず、痛みを引き起こしてしまうことがあるのです。

女性の骨盤内には、出産に必要な子宮や卵巣が備わっています。毎月、女性ホルモンに連動し て骨盤はわずかに開閉し、生理がスムーズに行われます。
しかし、生殖器や呼吸器と関係の深い頚椎4番に負担がかかると、血流や神経伝達、ホルモンの分泌が悪くなり、排卵がしにくくなったり、生理が長引くなどの影響が出ます。生理のときも、骨盤の開き方に左右でアンバランスが生じるなど、骨盤の開閉がうまくいきません。体は骨盤を収縮させて痛みを起こすことで、何とか骨盤を開こうとするのです。
一日中パソコンを使っていたり、育児や介護で腕を使いすぎても、背中の筋肉が硬直し、その 緊張が骨盤に伝わって骨盤の開閉がうまくいかなくなることがあります。また、過度なダイエットで血流やホルモンのバランスが崩れたり、子宮の急処である足首を冷やすことで生理痛が現れ ることもあるのです。

(引用終了)

骨盤の自由度は、内臓の働きにも影響を及ぼします。
特に女性は、性周期に合わせて身体も大きく変化し、骨盤の状態に体調が左右されやすくなります。

骨盤の内部は、子宮や卵巣といった生殖器だけでなく、直腸など消化器の居場所でもあります。
骨盤のバランスを整えることは、消化や排泄の働きを高め、ウエストやお尻のラインをスッキリさせます。


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『究極の身体』

   2019年04月25日

 


『究極の身体』 高岡 英夫・著より引用させて頂きます。

 この仙腸関節があるからこそ、魚類の時代から持ってきた本来の背骨の自由な働きが損なわれず、後で解説する豊かで奥深い”究極の身体”の運動が可能になるのです。
本当に感動するほど人間の身体というのは良くできているのです。
まさに神様にしか創れない身体です。

 しかし、自由というのはいい方向にも悪い方向にも転がる可能性を秘めています。
人間の身体で言えば、まずこの仙腸関節が代表格です。
人間、赤ちゃんの時は誰でもこの仙腸関節が関節として自由に動かせる状態になっていて、左右の腸骨と仙骨は確実に分かれています。
でも身体をより安定させる方向を選んで、仙腸関節付近の筋肉を固めてしまうと、左右の腸骨と仙骨が一体化し、まるでひとつの骨のようになってしまいます
もちろん骨格の構造としては大人になっても腸骨と仙骨は別の骨なので、大人でも仙腸関節の柔らかい人たちが少数ですが存在します。
いわゆる天才・達人・名人といわれる”究極の身体”に近い人々は、仙腸関節が柔らかい人たちなのです。
逆に言えば、仙腸関節が固まったと言っても骨化したわけではないので、誰にでも”究極の身体”になるチャンスは残っているということです
つまり仙腸関節の柔軟性が、凡人と達人の最初の分かれ目になるということです。

(引用終了)

私は鍼灸の資格を取るとき、解剖学で骨盤の構造を学んでいましたが、どうやって動かすのかを考えもしませんでした。
合気の稽古を通して、骨盤の動きを意識するようになり、動作における仙腸関節の働きの大切さに気付きました。

仙腸関節を自由に動かせるようになる時間や可動域は個人差がありますが、誰でも出来るようになります。
そして、それはあらゆる動作を根本的に変えてくれます。





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『骨盤にきく』

   2019年04月23日

 

『骨盤にきく』 片山洋次郎・著より、引用させて頂きます。

 足腰が丈夫な人は健康だ、腰の据わっている奴は決断力があるなど、腰というのが人間にとって要になる部分だというイメージはあると思います。

 骨盤の動き方は、身体全体の健康はもちろん、心の状態とも密接につながっています。
私は三十年近く、整体を通じて数多くの人を観てきたわけですが、現代人の疲れは慢性化して抜けにくい。


 仕事や生活の質が、肉体労働より頭脳労働に偏っていることもあるのでしょう。


 何か特定の疾患があるというよりは、何となく体調がすぐれない、気分が重いという人が多いのです。
もちろん、はっきりとした痛みや症状を持っている人もたくさん来るのですが、総じて思うのは、”骨盤の弾力”が失われてきているということです。
ここ十年、その傾向は加速度的に強まっている。


 それは若い人や子どもにも言えることで、ちょっとみていて驚くくらいです。
「骨盤が動く」と言うとびっくりするかもしれませんが、本来骨盤というのは、かなり開いたり閉じたり、上がったり下がったり、前後に傾いたり、ねじれたりもします。


 朝と夜では違うし、季節によっても変化する。生理の前と後ではかなり違いますし、集中しているときと気が散っているときでは状態がまったく異なります。更年期や思春期にも大きく変化します。


 身体は体内のリズムや環境の変化に応じて、常に自分で自分を調整しようとします。
それが一番端的に現れるのが骨盤の動きなのです。


 私たちの骨盤の機能がどんどん落ちているいま、身体の内側の声をきいてみよう、骨盤の声に耳を傾けてみようという提案をしたいのです。


 骨盤が本来のしなやかな弾力を取り戻すと、ずっと生きやすくなります。
身体の健康面においても、心の面においてもそうです。

(引用終了)

よく「骨盤の歪み」という言葉を聞きます。
実際に、骨盤が動いていなかったり姿勢が偏ったりしていて、開いていたり固まっている方もたくさんおられます。
逆に言えば、動作や姿勢を見直すことで、自分で骨盤のバランスを整えることも出来ます。

当店では、骨盤のバランス調整だけでなく、骨盤の動かし方のレッスンも承っています。



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ゴールデンウィークの営業

   2019年04月15日

 

今年のゴールデンウィークは、通常通り営業します。

定休日以外は開けておりますので、連休中に体調を整えたい方、ご予約をお持ちしております。


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呼吸と動作 その4

   2019年04月11日

 

膝の痛みを抱え、変形性膝関節症と言われている方も多くおられます。
原因として、加齢によって半月板がすり減った、体重の増加によって関節に負担が掛かったという説明をよく聞きます。
実際に、レントゲン上でも、関節の隙間が狭まったり、関節が変形して大きくなっていることは多くありますが、それは結果であって原因ではありません。

膝の痛みによって、立ち上がる時や、階段の昇り降りをする時がつらいと言われることがあります。
動作を見せて頂くと、下腿部を止めたまま、膝関節を支点として上半身を持ち上げようとする使い方をされているケースを目にします。


それでは、上半身を移すために膝や太腿ばかりが頑張らなければなりません。
視点を変えると、膝関節がそうした身体の使い方に適応するために、関節の形を変えているという見方も出来ます。
骨が変形する過程では炎症が起こり、当然、痛みを伴います。
筋力で補おうと太腿のトレーニングをすると、原因が改善されないばかりか、症状を助長する恐れもあります。
本当に必要なのは、膝が膝としての役割を果たせるように、全体の中で使い方から見直すことです。
呼吸、重心移動、脚の向き、骨盤や背骨の角度、頭の位置、目線など、協力してくれる場所が増えるほど、膝の負担は減り、本来の働きを取り戻します。
そして、そうして得た感覚は、日常のあらゆる動作に関連し、自らを健康に導く上で役立ちます。

身体はいつも、自分の日々の活動や内から起こる要求に応えてくれています。
誰もが健康でありたいと望んでいるのに必ずしもそうならないのは、本来の身体の持つ機能と実際の身体の使い方の間のズレが一つの要因として考えられます。
そうした隙間を埋められるよう、合気を通して学んだ呼吸と動作を元にアドバイスさせて頂いています。


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呼吸と動作 その3

   2019年04月09日

 

合気の稽古に参加する度に新たな発見があり、それぞれの部位の形やバランスが持つ意味に気付かされます。
骨格や経絡を知識として学んでいるときには思いも寄りませんでしたが、 身体を観察していると「それでこういう構造なのか」「こう繋がっていたのか」といった驚きや喜びでいっぱいです。
全身が呼吸で連動したときには、全体が目的に向かって協力して動き、無駄なところは一つもありません。

そうした全身の連動は、合気のみならず、日常の動作においてもとても大切であることを感じています。
身体にとって必要とされている場所は活発になり、必要とされている能力は高まります。
それは、スポーツや芸能、あるいは学問を突き詰めて取り組んでおられる方々を見ればよく分かります。
反対に、使っていない場所や使っていない能力は、その機能が衰えます。
例えば、猫背の姿勢になっている方は、日常生活で背骨を丸めることが多く、反らせることが少ない傾向が見られます。
ただし、単純に背筋を鍛えたり、背中を反らせる体操をすれば良いというものでもありません。
背骨はたくさんの脊椎が連なって構成されていますが、どの高さを中心に動かしているかは個人差があります。
身体の一部を度を過ぎて使うと、活発を通り越して痛めることになります。
痛みや不調は、そのことに気付かせてくれる身体からのサインでもあります。
背骨全体を柔らかく動かすためには、骨盤や脚、肩甲骨や腕、そして頭というように、直接・間接に繋がっている全ての場所が関係します。
つまり、どこか働きを改善しようと思えば、身体の全体の連動の中でみていくことが必要になります。


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満開の桜

   2019年04月07日

 

今日は、気候は暖かく、桜は満開で、とても春らしい日でした。

さくら祭りということもあり、たくさんの方が夙川へ花見に来られていました。

毎年観ていても、 やっぱり桜の淡い色合いは綺麗だなぁと思います。

O


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呼吸と動作 その2

   2019年04月06日

 

呼吸の上昇と共に骨盤の傾きが変わり、中を上がっていく力によって脊柱が伸びて、頭部を浮かせられます。
頭部の高さを保ちながら背中や腰の力を抜くことで、下から支えるのではなく上から吊るし、呼吸の風や内圧の変化で自由に動けるようにします。
軸を伸ばしたまま弛めることで、関節同士を連結させて力を溜めながら、臨界でひるがえる時に鞭のしなやかさを持たせます。
バネを圧縮するほうがピンボールの玉が勢いよく弾き出されるように、身体の持つ張力が高まるほど、解放される力は大きくなります。

仙腸関節の動きと連動して脊柱から肋骨へと力が伝わり、さらに肩甲骨から上肢へと伝達されます。
下から肋骨が締まっていくと腕が上に上がり、肋骨の中を通るとカーブに沿うように腕が伸びます。
一本づつの肋骨の高さや形によって方向性が生まれ、それが肘をコーナーとして向きを変えて手の行き先が導かれます。
体幹の内部のどの経路を通すかによって腕のラインや到達する指も変化し、多彩な動きが実現できます。

合気の技では、脱力しながら相手の呼吸を吸い込むことで息を吸い、自分の呼吸を相手に吹き込むように息を吐いて働き掛けます。
お互いの関係性によって息の入り方が変わり、それに応じて吸い上げられる経路が生まれ、呼吸が続いていきます。
自己都合ではなく、相手に合わせた呼吸が自然に出来るような身体を目標として、稽古に取り組んでいます。


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呼吸と動作 その1

   2019年04月04日

 

合気の稽古では、いかに力を抜いたまま動けるかを意識して動作をしています。
最近の体感をまとめておこうと思います。

動力は、筋力では無く、呼吸によって起こります。
骨盤を立てて、骨盤腔と下腹部で形成される球形の空間に、呼吸を入れます。
実際に空気が入るわけではありませんが、体幹の深層の筋が骨盤を内側から締めると呼吸で外に膨らむ力と拮抗して、内圧が高まります。 
下方向には脚が伸びて足底の圧が高まり、上方向には骨盤をさらに丸める働きが起こります。
腸骨が傾くと仙骨がキーストーンとなり、骨盤と脊柱の連結を高め、腰が入ります。

全方位から均等に高められた圧は中心で上下への伸びに変わり、体幹の中央に細い通り道が出来ます。
下腹部の内圧が上下のどちらに向かうかは、横隔膜によってコントロールされます。
肋骨を締めながら息を吸い上げると、腹腔と胸腔の圧力の配分が変わります。
灯油を汲み上げるポンプのように、腹腔内圧の変化によって下肢の内側から上がってくる流れが体幹の中央に合流します。





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