稽古メモ その2
【体内操作】
片足を着いたところから、重心を前方に移動しながら股関節の圧を溜め、体幹の向きを合わせて、反対側の股関節をフリーにすることで引き寄せる
片側の股関節を解放することで、浮かせた脚と目線と体幹の向きを一致させて切り替え、蹴るのではなく交互に弛めることで前進する
下肢の陰経を後方へ移し替えて膀胱経へ繋げ、左右の経路を途切れることなく通していくことで歩く
両手を引き分けて自分の緩みを取ることで、相手の左右の手の内を取り、中心と繋がった瞬間を逃さずに進む
後頭骨を浮かせて頭部の高度を保ち、そこから下をプラプラにして、どこをどう持たれても自由に形を変えられる状態で待つ
複雑な形状のルービックキューブを解くように、両手でバランスを変えている内に、頚と繋がり、力が抜ける位置に来る
お互いが釣り合ったところから、弛めることで不均衡を作り出し、自分の自由度を高めながら相手を崩す
頚を伸ばして後頭部の一点を残したまま後は相手に預けるように力を抜き、自分の身体のバランスの変化に付いていく
肘や肩や胸の力を順に抜いて、相手とぶつかる場所を無くしていくことで、軸を細くして動く
背部を通して弛めた流れを下肢後面にまで繋げ、後方からの伸びで自分の体幹と相手を浮かせる
浮かせたところからずらして相手の重心を崩し、崖っぷちの位置から仙腸関節の切り返しで後押しして転ばせる
中心からの伸びを五指それぞれに時間差で伝え、回転する支点を変え続けることで相手を崩す
相手の弛んでいく流れに沿って、自分を弛め続けることで、どこもぶつからないように重みを地面まで落とす
下肢の張りと、上肢の引き分けを一致させて、両手と刀との間の緩みを取って一体としておく
木刀の柄を思い切り握ったところから、手の平の皮膚が自由に動かせるように弛め、横隔膜より上の高さで構える
体幹の動きを、手では無く、肘でコントロールしながら廻刀し、常に両肘の関係性を保ちながら動く
刀を当てて終わりではなく、廻刀して下ろした刀が、身体の伸びによって相手の中心に伝わる一点に付けられるように稽古する
真っ直ぐ構えていても、相手の持ち手に沿って弛めていくことで、刀の傾く流れが起こり、捩り込みの動きが自然に生まれることを感じられた
相手の手の内に逆らわずに弛めていくことで刃筋が生じ、そのまま進むと相手を転ばせられることを体験できた