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2018年10月

稽古メモ その6

   2018年10月17日

 

【意念】

丹田の感覚を維持しながら、重みを地中深くに下ろし、軸が空まで伸びるようにイメージする

自分にも相手にも拘らずに、後ろから風が吹き抜けていくように、空間全体に意識を広げて、その中で動く

相手の負荷に合わせて弛めて、行けるラインが現れた瞬間に意志と一致させて離陸する

扇子を開くように広がりを持たせて相手を浮かせ、漏斗状に一点に集約するように落とす

自分の軸をずらさずに弛めて、目線を正面に向けながら、斜め前に居る相手の中心に意識を付けておく

目線による誘導を、視点を止めたまま内部で行ない、相手に付けながらも意識を全方向に広げておく

相手の後方を刺しながら、自分の背側の意識を保ち、広い空間の中での中心を動かす

接点に拘らずに、全体を大きな螺旋で繋げて、相手の指の先端が渦の中心となるように巻き取って崩す

中央で吸い上げて背側の空間まで呼吸の広がりを持たせ、光背でもって相手の背部を動かす

肚から指先までの呼吸の通り道を明確に辿り、イメージとも一致させて、相手の身体にも息を通していく

相手の向こう側まで意識を広げて峰と谷をイメージし、相手の全体に響くように重みを落とす

先に意識が通っていて、いつでも刀を下ろせる状態だからこそ、後出しでも勝つことができ、相手の出方に応じて変えることも出来る

 

【総合】

図形の点対称や線対称のように、中心を保ったまま転換できるからこそ、身勢が移り変わっても常に刀が相手の中心に向かうことを学んだ

意識での誘導と弛める動きでフェイントを掛けて相手に先に刀を振らせ、後出しで上太刀を取る

寸止めで付けて、相手の上面、中、下面へと浸透させ、中央の落下と一致させて刀を下ろす

一刀を相手の手刀に付け、もう一刀の刃筋を首筋に合わせて、二刀を一致させて振り下ろす

浮かせたところから一側で攻めて崩し、反対側の攻めを重ねてさらに崩し、左右の時間差で中心からずらし続ける

小太刀でも、刀や身勢や意志が一致して相手の中心へ向かうように前進できれば、相手の太刀が逸れて道が開けていく

相手とぶつからないように身体を弛めて立ち上げ、相手の負荷が自分のバランスを整える切っ掛けとなるように技を掛ける

重みや固さに対して余分な力が入ると、その分だけ自分に返ってくるため、必要最小限の力で動けるようにしておく

体位を転換することで起きる体重移動や切り返しを、体内のコンパクトな動きで再現して同様の力を伝える

止まったところからも、呼吸の同調や意念の誘導で、相手の方向性を引き出して崩す

相手と敵対せずに、接点が馴染んでいくように弛め、自然に伸びていく方へ伸ばす

動きにくい場所を直接動かすのではなく、離れた場所からの響きをみて、その間を通すことでバランスを変える

手が抜けない状況から、弛みを取ったまま引きと攻めでバランスを変え続けると、合気の技になる

引きながら攻めるように腕を持って相手が対応できない状況を作り出し、どちらにも動ける状態で反応を窺う

最初から経路を決めず、あくまで相手の反応を訊きながら触れることで、虚が掴めて予測できない技になる

経絡を伸展するように相手の弛みが取れ、身体の自然な流れを辿るからこそ、技を掛けられると調子が良くなることを実感した


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稽古メモ その5

   2018年10月07日

 

【体内操作】

下肢内側の感覚が高まり、会陰が締まるバランスで息を吸い、呼吸によって頚まで伸びが伝わる姿勢を取る

孔雀が羽を開くように後ろ手で伸展が掛かっている感覚で、手が前にあるときも中を伸ばして背側の意識を保つ

頚部を伸ばしてもたれ掛かることで高度を上げながら弛みを取り、後頚部の引きで相手を吊っておくことで、糸を張ったまま動く

鼠径部を深めて持たれた腕をいったん相手に預け、股関節に生まれたゆとりを次の動きに繋げて、流れに逆らわないように動く

相手の手の内に合わせて弛めることで手の形が生まれ、次に向かう方向が決まっていく

手の甲が丸くなるように指を中心に集め、張って開いたときにも手部の締めを保つ

労宮を意識しながら手を開き、背側を張りながら手を握り、全身の引きと攻めによって手の形を変える

持たれた場所の弛みが取れたら、体幹の軸の伸びで相手を崩し、それを指先まで伝えて転ばせる

親指を秘めて肘や肩の力を抜き、通り道を透明にして、丹田と繋がるバランスで力を返す

中指を決めたまま、薬指を浮かせて、小指側の伸びで相手の崩れていく方向へ後押しする

指先まで伸ばして中の弛みを取り、たわませずにバランスを変え続けることで相手を巻き取る

指先で攻めた状態で弛んでいく流れを丹田に戻し、腕の落下に任せて手を返すことで相手を引き寄せる

相手に手首を掴んでもらい、お互いの手の厚みの間でセンタリングして、中央の隙間に力を通す

自分の掌側の繋がりで相手の掌側が繋がり、自分の背側の張りが伝わって相手の背側まで取れる

相手の攻めと釣り合うようにバランスを取り、内から手を開いて均衡を崩すことで、中心をずらして転ばせる

体幹からの伸びで刀を上げ、先に重みを下ろしてから、中心から物打ちまで繋げて順に落とす

手が締まるバランスで刀を下ろして相手の刀にそっと付け、中央に集まった細い幅のまま入れる

肋骨の締めと上肢の伸びを一致させ、肘頭の上から上肢を伸ばすように手を差し出す

両手を引き分けて分け目の感覚を保ち、両肘の幅を変えずに立て替えによって刀の流れを導く

横隔膜を締めて上肢を浮かせたままキープして、中心からの伸びと重みによる落下で腕を動かし、股関節で方向を操作する

頭部を浮かせて頚から下をゆらゆらしながら、相手の揺らぎを感じ取り、崩れそうな方へ尾骨を振って相手を転がす

ボールの中心が感じられる位置にセンタリングして、丹田の振動をその点と一致させて相手の頚まで反映させる

骨盤の動きによってボールを転がし、転がりを相手の腕から頚を通して反対側の谷へ誘導する


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