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隙間の役割

   2021年11月10日 カテゴリー : 健康 

 

施術をしていると、「こんなにソフトなのに、楽になって不思議」と言って頂くことがあります。
実感の強さと、効果の大きさが一致しないことは、よくあります。
ストレッチをしていて伸ばされている実感が強いとき、筋肉の縮む力が働いていて、かえって緊張させていたりします。
腕力で思い切り押しているとき、自分の肘や肩に反動がぶつかっているだけで、実際は力が伝わっていないこともあります。

身体は、見たり触れたりできる実体だけでなく、それらの隙間に大きな役割があります。
呼吸は、身体の空間を満たし、隙間を行き来します。
血液は、血管の内部の空洞を流れています。
口から入れた食べ物は、消化管の中を通って排泄されます。
筋肉や関節は、隙間があるからこそ自由に動くことが出来ます。
隙間を流れる働きによって、身体の機能は維持されています。

壺にも向き合った顔にも見える騙し絵のように、一方を注視すると、もう一方は見えなくなります。
実体の緊張に意識が向いている時、隙間の滞りには気付けなくなります。
緊張した状態は、きつく結ばれた紐の結び目に似ています。
隙間が閉じているから解けなくなっているだけで、紐そのものに問題がある訳ではありません。
結び目の隙間が広がると、ゆとりが生まれて解けていきます。

隙間を通る働きを高め、実体の緊張を弛めていくことで、身体のバランスが整っていきます。
そのためには、普段の呼吸や動作、食生活を見直すことが不可欠になります。
身体が繋がっている状態は、とても心地良いものです。
そうした日々を過ごせるように、お手伝いをさせて頂きます。


 

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