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呼吸と動作 その3

   2019年04月09日 カテゴリー : 合気 

 

合気の稽古に参加する度に新たな発見があり、それぞれの部位の形やバランスが持つ意味に気付かされます。
骨格や経絡を知識として学んでいるときには思いも寄りませんでしたが、 身体を観察していると「それでこういう構造なのか」「こう繋がっていたのか」といった驚きや喜びでいっぱいです。
全身が呼吸で連動したときには、全体が目的に向かって協力して動き、無駄なところは一つもありません。

そうした全身の連動は、合気のみならず、日常の動作においてもとても大切であることを感じています。
身体にとって必要とされている場所は活発になり、必要とされている能力は高まります。
それは、スポーツや芸能、あるいは学問を突き詰めて取り組んでおられる方々を見ればよく分かります。
反対に、使っていない場所や使っていない能力は、その機能が衰えます。
例えば、猫背の姿勢になっている方は、日常生活で背骨を丸めることが多く、反らせることが少ない傾向が見られます。
ただし、単純に背筋を鍛えたり、背中を反らせる体操をすれば良いというものでもありません。
背骨はたくさんの脊椎が連なって構成されていますが、どの高さを中心に動かしているかは個人差があります。
身体の一部を度を過ぎて使うと、活発を通り越して痛めることになります。
痛みや不調は、そのことに気付かせてくれる身体からのサインでもあります。
背骨全体を柔らかく動かすためには、骨盤や脚、肩甲骨や腕、そして頭というように、直接・間接に繋がっている全ての場所が関係します。
つまり、どこか働きを改善しようと思えば、身体の全体の連動の中でみていくことが必要になります。


 

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