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身体の内と外 その2

   2019年10月05日 カテゴリー : 合気 

 

施術で、そうした深部の動きを感じる方もおられれば、感じられない方もおられます。
自覚があるかどうかに関わらず、入力された感覚は脳に伝わり、身体の可能性を内側から広げてくれます。
深部の動きが充実すると、表層の筋を緊張させる必要が無くなり、身体の自由度が増します。
呼吸の深さや脈のペースも変わり、内臓の働きが高まります。
視覚や聴覚といった感覚の変化に気付かれる方もおられます。

深部の動きは、とても控え目で繊細です。
余計な力や意図が働いた途端に、関係性が途切れて、姿が見えなくなります。
合気の鍛錬は、身体に自然に備わった動きを自在にコントロール出来るようにするところにあるのだと考えます。
表層の動きで対抗し合うと単なる力比べになりますが、自分の深部の動きに沿うことで、相手を内側から動かしてバランスを崩します。
相手の掴み手に合わせて力を抜いていく過程を、深部の動きと一致させます。
その際、相手との間の遊びを無くして、一体としておく必要があります。
呼吸で身体を前後左右に広げ、右回り左回りの伝わりを確認します。
平面的な空間に螺旋が加わることで、立体になります。
動きの方向や速度は、丹田によって調節します。
押すばかり、引くばかりの一方通行では、動きが止まって固まります。
深部の動きが妨げられることなく伝わり、全身の中で押す動きと引く動きが並行して行われることで、バランスを変え続けることが出来ます。

現代の生活は、新しい脳で処理する仕事や、表層の動きで済ませる用事が大部分を占めます。
けれども、生命の根幹から離れては、身体を診ることは出来ないのではないかと思います。
これからも深部で起きている現象に目を向け、お客様の健康に役立てていきたいと考えています。



寒天好きの隠し通路
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私が妻の出産に立ち会ったときに書いた記事です。
観点を変えてみたい方はどうぞ。


 

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