医療の現場 その3
2017年02月03日 カテゴリー : 健康
保険が適用される疾患は大きく異なりますが、整形外科や接骨院の多くが「保険診療」という枠組みの中で経営されています。
「保険診療」は医療を受ける側にとって大きなメリットがありますが、そうした枠組みを一定の水準に保ち、枠からはみ出さないようにガイドラインが設けられています。
私が勤めている整形外科では、症例検討会が毎週ありますが、「治すこと」より「問題が起こらないこと」に重きが置かれているように感じます。
ガイドラインから外れた方法で治療を行ない、患者さんとの間に何らかのトラブルが起こった場合、それが病院の責任で無くても、訴訟で勝てる可能性は低くなります。
それぞれの資格を活用するために、同じ答えが出せるように学び、同じことが出来るように練習し、同じシステムで経営することを求められます。
しかし、体系を作るということは同時に個を切り捨てることになり、患者さんの症状に対応するという本来の道筋から外れることにもなり得ます。
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