稽古メモ その7
私は毎週、合気の稽古に参加し、覚書を残しています。
今年書き残したメモの中から、特に骨盤と関係の深そうなものをピックアップしてご紹介します。
【骨盤】
脚の向きや幅、骨盤の角度など条件を変えながら、四肢から丹田に集まってくる流れを集約できる前提を検証する
下肢内側から臀筋間、仙腸関節、第五腰椎、季肋部、肋骨、頚部へと、呼吸で丁寧に繋げながら指先まで伝達する
身体を捩らずに左右の仙腸関節で引きと攻めをすることで、脚を後方に引きながら、対側の拳で前を突く連動が起こる
骨盤を締めたまま、さらに恥骨や坐骨を寄せることで、内圧を高めて細い幅で動く
恥骨を寄せながら中央に骨盤を寄せて、左右の骨盤の輪の中をきっちり力が通っていくように廻す
腸骨稜の丸みを歯車として嚙み合わせるように吸い込み、逆回転させることで相手の内側に入り込んで浮かす
中央での吸い上げを反映させて相手を浮かせ、骨盤の動きによって下から潜り込んで背骨を立てていくことで離陸する
呼吸で仙骨と後頭骨を繋げて張力を溜め、仙腸関節の幅で焦点を合わせて力を放つ
吸い込んだ負荷や返っていく起点や方向の切り替えを外に逃がさずに、骨盤の内部で処理する
骨盤内の圧力を呼吸で操作して、溜めからの転換によって起きる力を全身に伝えることで動きを導く
骨盤を回旋せずに、左右の薄筋の張力をグラデーションのように移し替え、前後に重心移動する
骨盤の傾きが脊柱を上り、糸の張りが手に伝わるまで待って、バランスで刀を浮かす
吸い上げと共に骨盤や肋骨を下から締めて、中を細くしながら刀を上げていく
第五腰椎を決めて息を吸うと腰のカーブに合わせて反りが生まれ、その刃筋のまま仙腸関節の動きで斬る
仙腸関節の切り替えで刀の角度をコントロールして、相手の首筋を通るラインへ捻り込む
腸骨と対側の肩甲骨の関係性を維持しながら袈裟に構え、上げるときも下ろすときも骨盤で先導するように動く
骨盤の前後左右の複合した動きを、膝と肘のバランスに反映させて、常に丹田で主導しながら刀を振る
鼠径部が深まる方向へ骨盤を傾け、背部の脱力や肩甲骨の落下と繋げて刀を下ろす
骨盤の内部で相手の中心に伝わる角度に刃筋を合わせたら、落下するバランスのまま鼠径部の隙間に落とすように斬る