目に見えないもの その3
2017年08月01日 カテゴリー : 健康
現代医学は科学をベースにして作られ、視覚化や数値化が出来ないものを蔑ろにしてしまっているように感じます。
しかし、身体を診ていく上で本当に大切なものは、そうした科学的に説明できない部分にこそ在るように思います。
どれほど精巧に、人体に似せたアンドロイドが造られたとしても、それは決して人間にはなり得ないように、生命は「形」ではなく、その背景にある「働き」があって初めて成り立つと考えているからです。
表面に表れている「形」だけを診て、薬や手術によってそれを変えてしまうことは、身体に備わった「働き」に悪影響を及ぼす場合もあります。
週に一回、鍼治療をさせて頂いたお客様で、三ヵ月ほどで足の指の関節の変形が改善した方がおられます。
関節を矯正するような施術は何もしていませんが、身体の内の「働き」が高まる方向に向かえば、自然に「形」も整うということを、お客様から学ばせて頂いています。
そして、その方の持つ身体の「働き」をより良い方向に導くには、自分の「働き」によってしか為すことは出来ないことを感じています。
これからも、身体を通して、自然の「働き」を見つめ続けていきたいと思います。
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