Home » 合気 » 合気の学び その3
PONOブログ

合気の学び その3

   2018年02月17日 カテゴリー : 合気 

 

合気道を通して学んだ体の使い方は、医療の世界においても大いに活かされることを実感しています。

例えば、現代医学の運動学では、筋を縮める働きによって、動作が起こるという原則があります。

そうした考え方を前提として、体の状態が判断され、マッサージや筋力トレーニングやストレッチといった治療が行われています。

けれども、患者さんが動作をする上での発想が変わらなければ、また同じ場所に負担を掛けたり、別の部位の痛みを引き起こすことになりかねません。

同じ動きの中で善し悪しを判断するのではなく、これしかないと思い込んでいる動作の発想を変えて可能性を広げていくほうが、患者さんの今後の生活にとって遥かに有用ではないかと思います。

合気の技では、体の力を抜くことによって動作が始まり、筋が伸びていくことで動きが続いていきます。

それは、力を入れて動作を行なう身体観とは全く別の発想で、そうした使い方もあり得るという観点は、身体を広い視野で診ていく上で重要ではないかと思います。

周りをよく見渡せば、古今東西で人体に関する深い洞察が行われ、様々な形で道標が遺されています。

そのような素晴らしい遺産が、教育や制度によって科学という枠に押し込められることで、覆い隠されてしまっているように感じます。

そうした枠に囚われず、合気を通して学ばせて頂いていることを、お客様の健康のために役立てていきたいと思います。

O


 

コメントを書く







コメント内容


Copyright(c) 2018 Active Body Therapy PONO All Rights Reserved.