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PONOブログ

目に見えないもの その1

   2017年07月27日 カテゴリー : 健康 

 

現代の科学は、客観的に証明できる研究や実験を積み重ねることで発展してきました。
けれども、科学的な視点を通して見ているのは、世界の一面ではないかと思うことがあります。
私は、合気道や呼吸法の稽古を通して、「形」としては目に見えないものに触れ、その大切さを感じています。
これから数回に分けて、それらの一端を紹介させて頂きたいと思います。

合気道には、相手に自分の手首より上を掴まれた状態で、相手を転ばせる技があります。
握られている自分の腕の力を抜いて、相手から受けた力を返すとき、手に空中を掴むような動きが起こります。
形の上で見ると、実際に相手と接触していない手の動きは関係ないように思えますが、それによって技が効くか否かが左右されます。
技を受ける側の立場では、自分が相手の腕を掴んでいるはずなのに、まるで相手に掴まれているかのような印象を抱きます。
つまり、掴むという行為の本質は、実際に手の中に掴もうとする対象を握っているかという「形」ではなく、その動作に至る「働き」にあると言えます。
稽古を通じて、いくら「形」だけ真似ても、「働き」が伴っていなければ全く力が伝わらないことを、たびたび経験します。


 

コメント1件

  • 意識 - Active Body Therapy PONO | 2019.12.17 23:59

    […] 関連記事目に見えないもの その1私が合気の稽古で体験したことを、同じようなテーマで書いています。 […]

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