腕の緊張と耳鳴り
2017年03月10日 カテゴリー : 健康
60代の男性で、来店された1ヶ月ほど前に、家の中で転倒して左の側頭部をぶつけられたそうです。
しばらくの間、左耳が難聴になり、時間の経過と共に音は聞こえるようになったものの、頭痛と耳鳴りが残っており、ずっとジーという低い音が鳴っているのが気になると言われました。
ケガをした後、脳神経外科と耳鼻科に行かれましたが、検査をしても脳や耳に異常は無く、原因は分からないと言われたそうです。
脈を診せていただくと左手の肝と心に当たる場所の脈が弱まっており、腕の後面中央から首の横を通るラインが特に滞っているように見えました。
接触鍼で、腕の経絡の流れを改善するように誘導し、脚やお腹や頭の意識が薄そうな場所を中心に補いました。
また、転ばれる前からと思われますが、円背の傾向が強く、からだに対して頭部の位置がかなり前にあったので、姿勢のアドバイスもさせて頂きました。
次に来店されたとき、翌朝から耳鳴りが軽減して趣味の音楽鑑賞をまた楽しめるようになったと喜んでくださり、四回目にお話を伺ったときには耳鳴りは無くなったと言われました。
検査で原因がはっきり分からなくても、身体のバランスが整えば頭痛や耳鳴りなどの症状が改善することもあります。
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