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入力と出力

   2023年04月26日 カテゴリー : お知らせ, 合気 

 

二年ほど前から、親子で多言語を学ぶ教室に通っています。
たくさんの家族が参加していて、色々な国の言葉を真似して喋ったり、曲に合わせて踊ったりしながら、様々な国の言葉を学びます。
そこで、聞いたことの無い言語をそのまま真似して話すということが、思いの外、難しいことを知りました。
そして、子供がすぐに音として記憶して話せるようになる姿を見て、言葉を覚える能力の違いに驚きました。
幼少期に日本語を習得するとき、まずは耳で聞いた言葉を、そのまま真似して口に出すところから始まります。
つまり、入力した情報をそのまま出力する中で、言葉を覚えていきます。
私は、既存の言葉の知識や発声の仕方が邪魔して、知らない音を真似するのが下手になっていることに気付きました。
新しく言語を学ぶというとき、単語や文法といった知識を増やしていくイメージがありました。
けれど、言葉を話す上では余計な思考を介さずに行き来できるように、発想を変えていく必要があることを感じています。

それは、合気の修得にも、共通しているように感じます。
本来、身体には合気の働きが備わっていて、先生に通してもらった経路をそのまま繋げることが出来れば、合気が掛かるはずです。
けれども、これまでの人生で身体の使い方に癖が付いていたり、使えていない場所があったりして、思ったように動くことが出来ません。
稽古をするのも、本を読むのも、新たに身に付けるというより、自分の偏りに気付き、修正していくためのものと言えます。

色々な方面から自分を見つめ直し、変えられる切っ掛けを作っていきたいと思っています。


 

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