Home » 健康 » 目に見えないもの その2
PONOブログ

目に見えないもの その2

   2017年07月30日 カテゴリー : 健康 

 

そうした働きは、手に限ったものではなく、身体のあらゆる場所に見られます。
例えば、眼は「ものを見る」という受動的な役目をする感覚器と考えられていますが、目に見えない情報が出入りする通り道でもあることを学びます。
肺は、「酸素と二酸化炭素のガス交換」という役割だけでなく、呼吸によって身体の様々な働きと深く関わっていることを体感します。
空気の出入りに伴って肺が膨らんだり縮んだりするのと同様の感覚で、呼吸で全身を満たしたり、一箇所に集めたり、目指す経路に通したり出来ることを知ります。
合気道の稽古の中で、そうした身体に備わった働きを存分に発揮できると、自分でも驚くほど大きな力が生まれることを体験します。

東洋医学の経絡には、「肺経」や「大腸経」といったように、内臓と同じ名前が付いています。
正確には、江戸時代に蘭学が伝わった際に、日本語には無かった個々の臓器の名前を、それ以前から使用されていた経絡から転用して翻訳したという歴史があります。
経絡の名前は本来、内臓そのものの「形」を意味するのではなく、その「働き」によって付けられています。
例えば、肺経に滞りがある場合でも、必ずしも肺の実質に問題があるという訳ではなく、関係の深い働きに偏りが生じていると考えられます。
その働きは、肉体のみならず、感情や意識や取り巻く環境など、当人に携わるあらゆる要素を含みます。
いずれかの経絡が滞っていると、円滑な活動を妨げる原因になり、それが様々な症状として現れます。


 

コメントを書く







コメント内容


Copyright(c) 2017 Active Body Therapy PONO All Rights Reserved.