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外反母趾でお悩みの方へ

   2021年02月14日

 

最近、外反母趾で悩んでいるお客様が増えたので、
外反母趾に特化した施術も行なっています。

外反母趾の原因は股関節や膝、足首の固まりなど色々な要因があるので、
足だけをほぐすというより、骨盤から下のバランスをしっかり整えていきます。

外反母趾は日常の身体の使い方から出てくるものが多いので、
普段の姿勢や歩き方も改善していくと外反母趾も良くなっていきます。

施術と共に、身体の使い方もお伝えしていきます。

御希望の方は、一度お問い合わせください。


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合気と施術 その3

   2021年02月05日

 

私が資格を取って最初に勤めた接骨院では、筋の緊張をソフトな刺激で弛めるマイオセラピーを中心に施術を行なっていました。
仕事を通して、体表から触れられる筋の走行や作用を学び、弛め方を覚えていきます。
症状と関連が深い筋の緊張を弛めると、痛みや痺れが改善する方もたくさんおられます。
けれど、施術で症状はある程度まで改善するものの、「奥の方にまだ痛みを感じる」とか、「痛みは取れたけど違和感が残っている」といった方も出てきます。
外から触れられない筋はどのようにアプローチするのか、違和感はどうすれば改善するのか、よく分からないまま整形外科に勤めるようになります。
手技の幅を広げることで解決方法が見つかるかと思い、鍼を痛みと関連する場所に刺入するトリガーポイントや、関節を動かすモビリゼーションなどを勉強しました。
東洋医学の古典をベースにした鍼灸治療の勉強会にも通い、そうした治療法と並行して行なっていました。

合気の稽古に通い始めてから、治療の方法を学ぶだけで、自分の身体に目を向けていなかったことに気付きます。
合気を掛けられることで身体の繋がりを体感し、それまで知識として知っていた経絡が生きた感覚になります。
そして、治療に臨む以前に、自分の心身のバランスがいかに大切かを学びます。
バランスが取れた状態とは、どこにも依存していないことです。
例えば、立っているときに脚の筋肉に依存して支えていると、身体の自由度が減少します。
依存している場所が少ないほど自由に動くことができ、中心が定まります。
中心の少しの動きで末端には大きな変化が起こり、一カ所のバランスが変わることで全体が連動します。
合気の技を型ではなく、相手からの働き掛けに応じて、自由にバランスを変えられる身体を創っていけるように稽古しています。

依存によって変化が制限されることは、物事の学び方においても同様です。
西洋医学の勉強を進めると、西洋医学で説明できる範囲内で人体についての知識を得られます。
けれども、知識が増えるほど、自ら限界を作り、発想の幅を狭めてしまうことも起こり得ます。
外からほぐすことの出来る筋や、動かすことの出来る関節はアプローチの方法を探せても、それ以外の場所はお手上げになります。
それは、学ぶ対象が東洋医学に代わっても同じことが言えます。
理論的に考えたり、経験に当てはめる方向で勉強を進めていくと、物事を単純化してしまい、目の前で起きている現象を見逃すことになりかねません。
センタリング・メソッドを通して、施術を左右するのは、どの手技を使うかではなく、使う側の感性の問題だということを知ります。
そして、自分のコンディションや周りの環境など、治療そのものとは別物だと思っていた様々な要素が影響していることを体験します。

私がセンタリング・メソッドを学びたいと思った大きな理由が、師匠の考え方がとてもシンプルで楽しそうに思えたからです。
色々な知識や技術をツギハギするのではなく、自分の身体をベースに一貫性が生まれ、自分が感じられること、イメージできることは、何でも施術に活かせます。
身体をセンタリングしていく中で、自分が健康になり、施術の技術が高まり、生活や趣味に応用できます。
同じ学び続けるなら、幅を広げていくよりも、一つのことを突き詰めて深めていく方が、私の性にも合っていると思っています。
これからも、合気を通して身体の観察を深め続けていきたいと思っています。


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合気と施術 その2

   2021年02月03日

 

合気の稽古では、自分の心身の移り変わりを観察しながら稽古します。
片腕に抵抗を加えてもらって伸ばそうとするとき、右腕と左腕で力の通り方が違ったりします。
いくら伸ばそうとしても力がぶつかって伸びない時もあれば、拍子抜けするくらいスッと腕が伸びる時もあります。
そうした自分にとっての感覚の違いは、相手に合気が掛かるか掛からないかという違いとしてハッキリと現れます。
楽に動けたときのコンディションを身体が覚えていくことで、力が入っている状態を感じられるようになります。
すると、パートナーに技を掛けられる時も、相手のどこに力が入っているかを指摘できるようになります。

感覚を客観的に表現することは出来ませんが、主観と主観は共有できます。
仰向きで片脚ずつ持ち上げてみると、どちらかを重く感じることがあり、多くは相手の感覚とも一致します。
そして、施術によって重さが変化すると、実際に身体が軽くなり動きやすくなります。
呼吸が身体全体に伝わる状態では、力が抜けながら張りがあり、浮かびながら重みが落ち、双方向のバランスが両立します。
術者の身体をそうした状態に近付けることで、お互いの呼吸が同調してセンターに近付きます。
自分を浮かせることで相手も浮き、自分を弛めていくことで弛んで行く流れを導くことが出来ます。
身体が繋がることで、固いところは柔らかく、弛んでいるところは張りが、重いところは軽く、上がっているところは落とせるようになります。

人の感覚は、とても細やかに出来ています。
皮膚は細かい砂を識別できるほど繊細で、筋は僅かな動きを察知できるほど敏感です。
本来は変化を伝えてくれるセンサーが鈍ってしまうことで偏りが大きくなり、様々な不調を引き起こします。
鍼や灸のような小さな点からの刺激だからこそ、センタリング・タッチのような微細な動きだからこそ、その細やかな感覚を高められるのだと思います。
したがって、施術の技術を高めるには、その細やかさに見合うだけ自分の感覚を磨いていく必要があります。


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合気と施術 その1

   2021年01月31日

 

よく施術の前後に、お客様に姿勢のアドバイスをさせて頂いています。
足の向きや重心の位置を少し中央に近付けただけでも、「ずいぶん内股になっている気がする」「かなり重心が前にあるように感じる」と言われることがあります。
見た目にはほとんど変わらない僅かな差でも、自分の感覚では大きな変化に感じたりします。
往々にして、客観と主観の間には大きなズレがあります。
いくら客観的なデータでは改善していると主張しても、本人が変わらないと思っていれば、それは良くなったとは言えません。
反対に、他人から見れば気付かないくらいの変化であっても、自分にとっては世界の観え方が変わるくらい大きな出来事になることもあります。

仰向きに寝てもらったとき、身体が曲がっていたり、斜めになっていたりします。
自分が真っ直ぐだと思っている姿勢が真っ直ぐでないことは、よくあります。
いくら見た目だけ真っ直ぐにしても、真っ直ぐの感覚がズレたままだと、すぐに戻ってしまいます。
したがって、施術では、本人の感覚に働き掛けることが重要になります。
施術は筋や骨と言った実体のバランスだけでなく、感覚のバランスを整えているとも言えます。

お灸で身体の冷えている場所を温めると、身体が楽になります。
冷えきっていると、熱を感じにくいですが、徐々に感じられるようになっていきます。
冷えた部分を温めることで血流が改善して…といった説明もありますが、偏っていた温度の感覚が揃ったという見方も出来ます。
感覚の不調和は不安を生み、調和が取れているとホッとします。
身体の状態と精神状態はリンクしています。
固まっている場所が動くようになったときは、心の緊張も弛みます。
身体をスムーズに動かせるようになると、気持ちも軽くなります。
身体の感覚がクリアになると、意識も澄んでハッキリします。
重みが肚に落ちているときは、精神的にも落ち着きます。


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明けましておめでとうございます

   2021年01月04日

 

明けましておめでとうございます。

年末年始は家族でゆっくり過ごして、リフレッシュできました。

今年も、皆様の健康のお手伝いが出来るように努めてまいりますので、よろしくお願いします。

 


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丸く収まる

   2020年12月30日

 

生きている間には、色んな失敗をしたり、災難に巻き込まれたりします。
そうしたことも含めて、結果的に良かったと思える方向に進むことが大切だと思っています。
良いことか悪いことかは、その時点での自分の捉え方次第で変わります。
本来、物事それ自体には良いも悪いもなく、丸く収まらないところに角が立ちます。
振れ幅が大きいほど、描かれる円は大きくなるかも知れません。

今年一年も色々な出来事がありましたが、お陰様で楽しく過ごすことが出来ました。
関わってくださっている皆様に、心より感謝しております。
来年も、どうぞよろしくお願いします。

 


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年末年始の休業日

   2020年12月16日

 

年末年始の休業日は、12月31日、1月1日・2日・3日になります。

寒い日が増えてきましたが、体調に気を付けてお過ごしください。


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腰痛の原因は…

   2020年12月15日

 

「腰痛の8割が原因不明」というのは、よく言われる話です。

厚生労働省のホームページで公開されている腰痛の資料から引用すると、

1 腰痛の定義
「腰痛」とは疾患(病気)の名前ではなく、腰部を主とした痛みやはりなどの不快感といった症状の総称です。一般に座骨神経痛(ざこつしんけいつう)を代表とする下肢(脚)の症状を伴う場合も含みます。腰痛は誰もが経験しうる痛みで
す。

2 特異的腰痛と非特異的腰痛
医師の診察および画像の検査(X 線や MRI など)で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛、厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛といいます。ぎっくり腰は、椎間板(ついかんばん)を代表とする腰を構成する組織のケガであり、医療機関では腰椎捻挫(ようついねんざ)又は腰部挫傷(ようぶざしょう)と診断されます。しかしながら、厳密にどの組織のケガかは医師が診察しても X 線検査をしても断定できないため非特異的腰痛と呼ばれます。腰痛の約 85%はこの非特異的腰痛に分類されます。通常、腰痛症と言えば非特異的腰痛のことを指します(図 2-1-2)。

と書かれています。

腰痛に限らず、肩や膝の痛みも、レントゲン上では原因が特定できなかったり、異常が見つかっても原因ではない場合が大半を占めます。

整形外科では、画像診断だけでなく、徒手検査など様々なテスト法が行なわれます。

その結果によって、既存の病名に分類され、それに基づいて施術の方針が決まります。

痛みとの関連が考えられる関節や筋や神経にアプローチして、症状の改善を目指します。

けれども、生じている痛みは結果であり、それを作り出した原因を見直さなければ、また同じことを繰り返すことになります。


根本的な改善を目指すためには、身体全体のバランスを診ていく必要があります。

それは、病名で分類できるほど単純ではなく、人によって千差万別です。

日常で起こる痛みの多くは、日々の生活の中での姿勢や動作によって引き起こされます。

痛めた本当の原因は、本人にしか分からないものなのかも知れませんね。


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省エネで動く

   2020年12月08日

 

近年は平均寿命が延び、歳を取っても元気に動けることが重要な課題になっています。
加齢によって筋力が落ちても活動できるようにするためには、省エネで動けるように工夫していく必要があります。
椅子から立ちあがるのも、階段を上るのも、同じ動作をどれだけ楽に出来るかが大切になります。

現代は、身体を鍛えることに重きが置かれ、負担を掛けることで丈夫になると言う認識があります。
筋力が衰えないようにと、トレーニングをしたり、運動量を増やすことが勧められます。
確かに、現代の生活は運動不足になりやすいため、積極的に身体を動かすのは大切なことです。
けれども、運動の仕方によっては、健康になるばかりか、却って身体を悪くする場合もあります。

動作の質を左右するのは、個々の筋力では無く、全身の総合力です。
運動によって、どこかが疲れたり、痛くなったりするのは、身体の使い方に問題があるためです。
一人で全てを抱え込むより、それぞれの得意分野で協力する方が、よほど大きな仕事が出来ます。
どのような動作も、身体の全部が協力するように心掛けていくことが重要になります。

そのために、動作するときはいつも呼吸を意識するようにします。
深く呼吸をするとき、肋骨や骨盤の内側にある筋が働きます。
そういった普段使えていない筋も、動作を助けてくれます。
より呼吸の力を活かすためには、姿勢や動作を変えながら、呼吸がどこまで伝わっているかを観察する練習をします。
呼吸によって、胸やお腹だけで無く、背中や腰も、骨盤底も横隔膜も、脚も腕も頭も、足裏も手の平も動きます。
普段の動作においても、呼吸で全体が連動して動かせる状態を目標とします。

本来、身体を動かすことは気持ち良いものです。
鍛えるためではなく、動くこと自体に喜びを感じられるような身体を目指していきたいものです。


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立っているときの重心

   2020年12月03日

 

姿勢のチェックとして、背中を壁に付けて立つ方法がよく紹介されます。
踵や背中や頭と、壁との間に隙間がない状態が良いとされています。
実際に、その時の重心の位置を観察すると、踵に乗っていることが分かります。
壁に触れている時はまだしも、その姿勢のまま立つと、ふくらはぎの筋肉は縮み、後ろに倒れないように脚の前側が緊張します。
そこから歩こうとすれば、重心を前に持っていくために前足底で地面を蹴って進むしかありません。
立ったり歩いたりと言った日常の動作で緊張状態が続くと、それだけ身体の負担は増えます。

筋力に頼らずにバランスで歩くためには、歩く前の姿勢が大切になります。
股関節の重心のラインが踵の前に落ちる位置にあると、骨盤の傾きによって脚の前が伸びたり後ろが伸びたりします。
骨盤がニュートラルなポジションでは、どちらにも揺らぐことか出来る不安定なバランスがあります。
揺らぎの範囲から外れた姿勢で立っていると、筋が緊張して安定させようとします。
不安定なバランスだからこそ余分な力が抜け、どちらにでも動くことが出来ます。

その時、両足を揃えていると、左右の土踏まずを上面とする球体の空間を感じられます。
球体を風船の様にイメージし、その中心を意識すると、息を吸った時に膨らんだり、吐いたときに縮んだり感覚が得られます。
その球をなぞるように動くと、足底の感覚を損ねること無く、重心を移すことが出来ます。
歩くときは、前方への重心の偏りが高まって次の一歩が踏み出されます。
肚の傾きで、歩くスピードや距離感がコントロールされます。
一滴の水から波紋が広がるように、中心で起きた僅かなバランスの変化も、身体の端々に動きを生み出します。
行き先を邪魔せず自由に動けるように、身体を弛めておくことが大切になります。

重心の位置は、物事に向き合う心持ちにも影響を与えます。
腰が引けることも前のめりになることも無く、楽な姿勢で過ごしていきたいものです。


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